++日本タバコフリー学会++ 活動報告

受動喫煙被害に対する抗議書、要望書を提出しました。


本年11月30日の神戸新聞三田阪神版「会う×聞く」に「国がだめなら地方が動かす」との見出しで、前宝塚市長中川智子氏のインタビュー記事が掲載されました。

その冒頭、『「衆議院議員時代に関わった法案や訴訟は連戦連勝だったのよ。」メンソールのたばこをくゆらせ、語り始めた。』との記載があり、良識を疑わざるを得ませんでした。その理由は以下の通りです。


1)聞き手の記者が被った受動喫煙被害は、たとえ屋外においても生命を脅かす危険があり、ご自分が加害者であることに無自覚であること。

厚生労働省の推計でも、受動喫煙による死亡は、毎年日本で1万5千人に上ります。

2)現在、新型コロナウイルス感染防止のために、特に人との会話ではマスク着用が強く要請されています。喫煙しながらインタビューを受けるのは、感染防止の社会規範を無視している証拠であり、許容されることではありません。

3)政界を引退されたとはいえ、新聞という公器に、ご自分の代議士や市長時代のことを述べられるのは公人に準ずる立場での発言であり、喫煙しながらインタビューを受けることは許容されることではありません。


またこのようなインタビューという職業上の避けがたい場面で受動喫煙を受けてしまう記者の方々の命と健康を守るために神戸新聞と日本新聞協会に、受動喫煙防止のために、またウィルス感染予防の一環としての飛沫防止のためにもインタビューの現場で受動喫煙を受けないようにインタビューの相手に禁煙を要請する内規を作ることを要望しました。


それぞれの方々にお送りした文書の内容は以下の通りです。


前宝塚市長中川智子氏への抗議書

神戸新聞社への要望書

日本新聞協会への要望書


なお、それぞれの方々には本文中で年内の回答をお願いしています。

ご回答が寄せられましたら、またウェブサイトにアップさせていただきます。

2021年12月07日(火) No.62 (動向)

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