++日本タバコフリー学会++ 活動報告

第一回学術大会 大会宣言


≪添付Wordファイル≫

NPO法人日本タバコフリー学会第一回学術大会は、
台風も進路がそれた神戸ポートアイランドの兵庫医療大学で、
参加者193名のご参加を頂き、
活発な議論と内容の濃いプログラムで、
成功裏に終了することが出来ました。

皆様のご協力に心から感謝します。

タバコフリー社会の実現に向けて、大会宣言を発表します。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


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≪添付Wordファイル同文≫


NPO法人 日本タバコフリー学会第1回学術大会  大会宣言
2012年9月17日兵庫医療大学オクタホール    

タバコは現在、世界で最も多くの人々を殺す「合法的凶器」であり、殆ど全ての依存症・疾病・早世・暴力・虐待・貧困・不幸と深く関わりがあり、加えて深刻な環境破壊や汚染の原因となっています。
昨年11月、タバコそのものが存在しないタバコフリー社会を目指して設立された日本タバコフリー学会(TFAJ)は、昨日と本日の2日間、第1回学術大会を兵庫医療大学で
開催し、全国から193名が参加されました。
 映画「インサイダー」のモデルとなったジェフリー・ワイガンド博士も本学会の顧問として参加され、すばらしい特別講演をいただき、熱心に議論に加わっていただきました。
我々は、2日間に亘る真剣な討議の結果、以下の7つの方針を今大会の成果として宣言し、今後もタバコフリー社会の実現に、一層努力していくことを誓います。

1) 我々は、国に対しWHOのタバコ規制枠組み条約(FCTC)の締結国として、FCTCを国民にもっと周知・広報し、第8条(受動喫煙防止)や第5条第3項(タバコ産業の利益から公衆衛生施策を擁護し行動する)などを誠実に履行するため、国内法を整備することを強く要望する。

2)我々は、地方自治体に対し、受動喫煙を防止できない「分煙」を認める全く不十分かつ危険な「受動喫煙防止条例」の制定で、完全禁煙を遅延し阻害しないよう強く要望する。補助金は分煙装置ではなく、タバコ農家の転作や、タバコ販売店の転業に使うべきである。

3)我々は、タバコは嗜好品ではなく、人を殺す依存性の薬物を含む有害物質であるという科学的事実を広く国民に啓発すべきであり、喫煙防止教育も一層推進すべきである。
     喫煙はニコチン依存症という病気であり、科学的に根拠のある禁煙治療を医療関係者が、それぞれの職種で推進する。

4)我々は、国民に正しい情報を伝達・啓発する「草の根運動」として発展するために、国民の命と健康を守ることを目的とする様々な分野の他団体とも協力する。特に消費者団体との協力を模索し、タバコの危険性を消費者に具体的にアピールしていく。

5)我々は、タバコ産業の干渉を阻止するため、タバコ産業のCSR(企業の社会貢献活動)及び、政界・産業界・医学界・地域社会などへのタバコ産業の資金提供による働きかけを監視し、その活動と悪影響をマスメディア等を通じて訴えていく。

6)我々は政治家に対し、タバコ問題の重大性をもっと認識し、重要な政治的課題として取り上げ、人々をタバコの害から本当に保護できる法律や条令を制定し、FCTCに沿った効果的な施策を実施するよう求め、働きかけを強めていく。

7)我々は、WHO神戸センターと協力し、グローバルスタンダードのタバコ対策、すなわちFCTCの啓発や締結国の義務としての誠実な履行を、国に強く求めていく。具体的には、マスメディアに対しあらゆる機会を利用して、FCTCの啓発・広報に協力を要請する。
2012年09月24日(月) No.11 (動向)

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